本研究科 英語教育学専攻の修了生である橋崎諒太郎さんと、指導教員の杉浦正利先生による共著論文が、国際誌 International Journal of Applied Linguistics に掲載されました。おめでとうございます!
Hashizaki, R., & Sugiura, M. (2026). Vocalization, text presentation, and learner-related factors in learning L2 multiword expressions in sentences. International Journal of Applied Linguistics. Advance online publication. https://doi.org/10.1111/ijal.70143
要旨 :
本研究は、連語表現の学習に際し、連語表現を含む文を声に出して発声することが、連語表現の学習を促進する効果があるかどうかを検証した。学習時に文字も提示するかどうかと、学習者の語彙サイズ及び記憶容量の違いが影響するかどうかも合わせて検証した。71名の日本語母語の大学・大学院生を対象に動詞+名詞の英語連語表現(イディオム)を学習させた。発声の有無と文字の有無を掛け合わせた参加者内4条件で条件毎に20の項目、計80項目で実験を行った。項目記憶・形式認識・意味認識の3種類のテストで学習効果を評価した。統制条件として、学習しない20項目についても同様にテストした。合わせて語彙サイズテストと数唱範囲課題を実施した。 実験の結果、発声するよりもしない方が有意に学習効果が高かった。また、文字提示をした方が有意に学習効果が高かった。加えて、学習者の記憶容量よりも語彙サイズの方が影響力が高かった。本研究により、連語表現を含む文という形式で連語表現を学習する場合、必ずしも声に出すことが良いとは限らないという結果が示された。
本研究室では、語彙や表現の学習メカニズムに関心のある方を歓迎しています。
ぜひお気軽にご連絡ください。