2025年11月29日(土)、名古屋大学東山キャンパスにて、連続公開講座「データサイエンス時代の言語教育」第6回『言語教育研究での実験運用』を開催しました。当日は、教員・大学院生・学部生に加え、学外からの参加者も多く、対面とオンラインを併用したハイブリッド形式で活発な議論が行われました。
講演①「参加者探しはもう迷わない:Prolificで始めるスマート実験術」
脇田 久美(名古屋大学大学院 人文学研究科 博士後期課程)
第一部では、言語教育研究における実験参加者募集の新しい選択肢として、オンライン実験プラットフォーム Prolific が紹介されました。研究倫理への配慮、参加者属性のコントロール、再現性の高いデータ収集といった観点から、従来の方法と比較しながら、実際の運用上の工夫や注意点が具体例とともに示されました。「実験をやってみたいが、参加者集めが難しい」という多くの若手研究者・大学院生にとって、研究のハードルを下げる実践的な内容となりました。
講演②「第二言語スピーキング研究概観 ― Theory never gets old ―」
鈴木 駿吾(名古屋大学大学院 人文学研究科 英語教育学分野 准教授)
第二部では、第二言語スピーキング研究の理論的発展と現在の到達点について、近年の研究動向を踏まえた包括的な講演が行われました。最新のAI技術やデータサイエンスが注目される一方で、「Theory never gets old」というメッセージのもと、スピーキング能力を多面的に捉える視点や、評価・指導への応用可能性について示されました。
本連続公開講座を通じて、言語教育研究の可能性と課題を多角的に考えることができました。ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
本研究科では、心理言語学や第二言語習得、教育研究に関心のある学生・研究者を歓迎しています。今後の公開講座や研究会にも、ぜひご参加ください。